ご挨拶

もう必要もないのに、いつものように6時前に目覚める。点滴台には輸液がセットされたままで、目盛400のところで止まっている。これがけんの体を支えてくれてたんだなあと思うが、もう片付けなければならない。

 

お昼前、お世話になった病院へ、Y子と二人でご挨拶にうかがう。入院にお見舞いに、検査にお薬をもらいに、そして何かあった時には電話でと、先生方と看護師の皆さん、お忙しい時にも丁寧に対応してくださり、ほんとうにこの4ヶ月間ありがとうございました。木曜日の夜のことを聞いていただく。何度も通ったこの道も、もうしばらく通ることもないのかなと思うと寂しい。

 

Y子はけんの最期にぎりぎり間に合わなかったけれど、けんは大好きだったY子に最期の姿を見せたくなかったのかなと最初は思った。でも、直後にY子は帰ってきて駆け寄ったので、けんの魂はまだそこにいてわかったのではないかとも思う。

 

夕方、Sさんから弔電をいただく。いつもご丁寧にありがとうございます。多くの方から、たくさんのメッセージをいただきました。どうもありがとうございます。みなさまにご心配いただき、けんは幸せな猫です。