ぼくに近寄ってくると、ころりんと倒れ、なでなでをおねだりする。なでると気持ち良さそうにごろごろごろごろ言う。けんは、動いているときはあまりさわられるのを喜ばないが、寝転がっているときになでると、こうよりも低い声でごろごろ言う。ごろごろにも個性があって面白い。
このねこのごろごろ音について、その仕組みなどはよく分かっていないらしいが、それにしてもこれほど心を平和にしてくれる音が他にあるだろうか。どんなに気分がすぐれないときでも、ごろごろを聞くだけで気持ちがとても楽になる。人間もごろごろ言えるといいのに。
注文していたデルのパソコンが届くが、ISDNのTAがどうしてもインストールできない。結局回線を切り替えることにして、しばらくは古いパソコンと併用することに。
携帯に保存された写真を何気なく見る。うるの晩年の写真が何枚かある。そのときはそうは思わなかったのだが、かなり痩せている。いま、けんこう兄弟は4ヶ月と少し。ちょうどうるの病気が明らかになった頃だが、記憶のなかのうるはもっと体が小さかった。大型種なのでふつうの子猫よりは大きかったから気がつかなかったけれど。子猫のFIPの特徴のひとつに発育不全があるそうで、その時はうるはそれはないなと思っていたのだが、今から振り返るとやはりどこかで発育が遅れていたようだ。うるが、ぼくらにとってはじめてのラグドールでなかったなら、もっと早く気づいてやれただろう。気づいたからといって、どうなるわけでもないかもしれないが。
家で一番高いのは本棚だから、こないだの最高到達記録は当分破られないだろう。