子猫との面会

こうの月命日が過ぎ、けんの6か月目の月命日が終わった翌日にYさんから、ラグドールの男の子が生まれたという連絡をもらった。Yさんは、けんこう兄弟が生まれたキャッテリーさんだ。

 

1か月くらいたったら面会できますとのことで、その日を待ちわびていた。

 

一昨日の土曜日。どきどきしながら、Yさんのお宅へ伺う。お伺いするのは13年ぶりなので少し道に迷ってしまった。

 

約束の時間やり少し遅れてYさんのお宅へ。どうぞ二階へあがってくださいということで階段をあがっていくと、Yさんの奥さんがラグドールの男の子をふたり、かごに入れて運んできた。

 

ラグドールの子猫は、それはもう、尋常ではないかわいさである。ふたりともまだよちよち歩きで、ひとりはちょっと怖いのか、最初はふるふる震えていた。

 

もう性格の違いが出ているのか、色の少し濃い子のほうが積極的なようで、ぐんぐん僕らに迫ってくる。ドキドキしながら、少しだけ抱っこさせてもらった。

 

もうひとりは少し怖がりのようで、ベッドの下に隠れてしまうが、また出てきて、もうひとりの子の上に乗り重なったり。とても仲良しのようだった。

 

みっ、という小さな鳴き声がして、どうしたんだろうと思うと、トイレをしたいんでしょうとYさん。ひとりがトイレをすますと、もうひとりもまた、みっ、と小さく鳴いて、やはりトイレをする。

 

ここはけんこう兄弟のふるさと。子猫たちに気を取られてずっと下を向いていたが、はっと顔を上げるとあちこちにいっぱいラグドールがいて、みんな思い思いに眠っている。どの猫たちも、けんこう兄弟に面影が似ている。

 

いまは寝る時間ですからとYさん。ごめんね、もう帰らないとね。お茶をいただいているときにふたりが足元にやって来たので、見下ろすと、まるでミニチュアのけんのように、だいぶ小さいけど形がそっくりだった。