毛布の下からこんにちわ

土曜日の朝、何やら気配がするので目を覚ますと、けんが小本棚の上から、大本棚の上にジャンプするところであった。小本棚の上には本やら書類やらが雑然と積み上げられているので足場を崩し、大本棚の上から危うく落ちかけたが何とか這い上がる。安心してまた眠るが、どうも本棚の上を端から端までどたどたうろつき回っているようだ。どうやら下りれなくなってしまったらしい。本棚の下には一面に本やらレコードやらが積み上げてあるので足場が悪いのだ。困ったなあ、手首のこともあるしけんを抱っこして下ろせるかなあと思っていると、ちょうどY子が起きてきて抱きかかえて下ろしてやった。けんはかわいそうに、お腹がほこりまみれになっていた。

そんなこんなで目覚めると、けっこうな雪景色である。この冬はじめての積雪にけんも興奮したのだろうか。こうとふたりで、お昼近くまで走り回っていた。

午後からはD大でのシンポに出かける。このぶんだと遠方からのパネリストは来られないのではないかと心配したが、街中に出ると、何のことはない、雪などまったく降らずに快晴である。気温が上がらず、かなり冷えてはいたが。

5時間にわたるシンポジウムは思いのほか参加者も多く、なかなか白熱した議論が繰り広げられていた。扶助と保険、ナショナル・ミニマムと社会的なもの、という論点がはっきりしたのはよかったのではないか。あと、真新しかったのは、Iさんが言ってたEUの戦略という問題。いままであまり結び付けて考えていなかったが、言われてみればたしかにそれも考えなければならない。ただひとつ残念だったのは会場からの質問が大御所の人たちばっかりで、若い人たちの意見が聞けなかったこと。せっかくの機会なのだから、議論の内容に関係なく自説を展開するだけの質問は控えてほしいと思った。

終了後は懇親会を経て、Sさん、エチゼンさん、王様、S君、M君、そして名古屋からやって来たTさんとともにH隆へ。焼酎をがぶ飲みして調子よく酔っ払う。

日曜日の朝もまた雪景色。お昼前から日が差してきて雪も溶けたが、月曜の朝起きるとまた積もっている。今度はお昼前からまた振り出してきた。このぶんだとさらに積もりそうな感じである。

昨日はエチゼンさんから連絡をもらっていたのだが、携帯をベッドに置きっぱなしで気がつきませんでした。せっかくだったのにすみません。

Tさんから連絡をもらう。猫の具合が相当よくないらしい。何度かお邪魔してよく遊んでいた猫で、ものすごく元気な印象しかないのであるが、急な知らせにY子と二人で愕然とする。