今日あたらしい

キャットタワーが届く。
何だか、家の中がダンボール箱だらけになってきた。
着々と準備が進めば進むほど、気持ちが切り替えられるのかどうか不安が増す。


昨日の話、アン・ベイカーという人の気持ちも分かる気がする。詳しい事情は知らないし、商売のこともあったんだろうが、猫が事故にあって、そこから快復して、次々に新しい素晴らしい子猫を産んでいったら、それは奇蹟だと思うだろう。政府の秘密計画うんぬんは、当時の西海岸の時代的な雰囲気もあったのだろうか。


その対極のようなおとなしい猫たちをめぐる人間たちの喧騒がなんとも皮肉だ。


あれからいろいろ調べて、ベイカーさんは97年に亡くなったことも分かった。最後まで、独自にブリーディングを行っていたが、すでに「ラグドール」は彼女の手を離れていた。彼女のブリーディングによる「ラグドール」はその団体名から「IRCAラグドール」と呼ばれ、いまでは「ラガマフィン」と呼ばれているそうだ。ラグドールを奪われた晩年の彼女の心境はどのようなものだっただろう。


昨日の本から、ラグドールのお母さん「ジョセフィン」の悲しい最期。彼女は自分の子どもたちを襲った主人ペネル氏の犬を引っかいたために、子どもたちとともにペネル氏に殺されたと伝えられている。


うるの祖先の、壮絶な最期。やりきれなくもあるが、美しい話にも思う。うるにも、これから来る男の子たちにも、その血は間違いなく流れている。