木曽駒・宝剣へ

極楽平からの中ア主稜線

盆休みの最後は、前夜発日帰りという強行軍で、木曽駒・宝剣へ。相棒は例によってかとー氏である。

15日の夜、仕事を終えたかとー氏と大阪U田で合流。ここから3時間半もあれば現地に到着できると思いきや、名神に乗るやいなやながーい渋滞の列である。結局現地到着は朝の4時、まあ2時間くらい寝れるかと早速仮眠に入るが、少しうとうとしたかと思った頃、どうも回りが騒がしいので見てみると、なんともうバス待ちの登山者が順番待ちのながーい行列をつくっているではないか。

というわけで、あわててわれわれも起き出して行列の最後尾に並ぶ。結局、臨時便が出てそれほど待たずには乗れたけど、あらためて人気コースなんだなと思い知った。まあロープウェイで気軽に上まで行けるしなあ。

ありえないような山道をバスは進み、ロープウェイに乗り換え。下は晴れていてロープウェイからは富士山や甲斐駒・仙丈など南アルプスの山々がよく見えたが、高度を上げるにつれつれ次第にガスに覆われ、7時過ぎ、千畳敷についたときには千畳敷カールも宝剣のピークもすっかり霧の中。稜線に出ると、木曽側から強風がガスを吹き上げてきていた。じわじわ濡れてきて体感温度も下がってきたので、雨具と手袋を着用して稜線を進む。木曽駒ケ岳ピークでは残念ながらまったく視界は利かず。まあ、こんな日もある。

中岳で写真を撮ったり岩に触れたりとゆっくり遊んだあと、宝剣山荘までピストンして、そこから30分ほどで宝剣岳へ。恐れていた鎖場のトラバースもらくらく行動でき、このかんのトレーニングの成果を実感して少し感動。宝剣のピークでは、岡山からやって来たという山ガール(&山ボーイ)たちと交流しながらここでゆっくり昼食。がんばって頂上のでっかい岩にも立ったぞ!

帰路はそのまま極楽平まで縦走する。宝剣の岩稜は快適で楽しかったが一瞬で終わり。極楽平付近では少しだけガスが晴れ、三ノ沢岳の勇姿や中央アルプスの雄大な主稜線が姿をあらわした。いやあ、素晴らしい。この風景を見るとやはりやめられないなあ。来て良かったと思う一瞬であった。

ロープウェイ千畳敷の駅に着いたのは午後1時。ゆっくり遊びながら5時間半の山行であった。ロープウェイで一気に下りると、これまでのガスの世界が信じられないほど下界は夏晴れ、バスに乗るうちにみるみる気温も上がってきて、なんだか体がついていかないような不思議な感覚である。

しかし帰りの運転のしんどかったこと。温泉でも入ってゆっくりしようかとも思ったが、風呂に入ったら確実に寝るだろうからこの勢いで帰ってしまおうと帰路を急いだ余裕のない二人。幸い帰りはたいした渋滞もなく、思ったよりも早めに帰りつくことができた。

そういうわけで、今シーズン最初の山行は無事終了。しかし前夜発日帰り、ほぼ一睡もせずの山行はちょっと無茶すぎたなあ。というかもったいないなとあらためて思う。でかい山に行く時はけちらずゆったりめのプランでないとなあ。まあでも久しぶりに学生みたいなノリで、それはそれで楽しかったけれど。さて、次回はどこへ?