法要

引き出しのおくに入るこう

異常な寒さの雨の日曜日はうるの法要でH山へ。かなり早めに出かけたはずなのだが、すでにたくさんの人が来ている。いつものようにお供え物をして、お参りをする。今年は珍しく元気だった頃のうるが頭に浮かんだ。布でできたボールを僕が蹴っ飛ばしたらよくそれを追いかけて遊んでいたこと。ベッドで一緒に眠ったり、朝、僕の顔を舐めて起こしに来たりしていたこと。やがてお坊さんが到着し、法要が始まる。前の人が抱っこしている犬が、寒さで震えている。たくさんの犬や猫や鳥やウサギたちの名前が呼ばれる。「南無愛猫○○、追善の施主は○○○○」というふうにお坊さんが名前を読み上げていくのだが、それにしてもいろんな名前があること。なんとなく、名前のイメージから彼らの生活を想像する。なかには愛犬一同とか愛猫一同とかいうのもある。五匹の子犬たちというのもあった。

うると僕らの名前が呼ばれる。今年も無事終わった。うる、また来るよ。

お昼前帰宅。脱力の休日モードでビールを飲むと、眠くなって少し昼寝をする。風邪気味のY子も眠る。けんはY子の部屋の座布団の上で、こうは押入れでそれぞれ眠る。みんなで眠る雨の休日の午後も悪くはない。

夕方、ひとり起き出して、録画してあったサッカーの試合を座椅子に寝転がって観る。やがて起きてきたけんが、僕が眠っていると思ったのか、顔を近づけて覗き込んできた。

いよいよ連休近し。どういうふうに休暇をとるか、いまのわが家の主たる懸案事項である。