夏の終わり

新聞の上で眠るこう

夏の終わり、遅ればせながら、うるの墓参りに行く。今朝方まで降り続いた雨も上がって、いいお天気だ。うるの好物だった缶詰とお水を供え、静かな山の中で手を合わせる。涼しくなってきたとはいえ、日があたるとやはり暑い。そういえばうるは、夏の暑い日々は知らないんだなとふと思う。誰も来てないだろうと思っていたが、僕らの前にすでに一組、後にももう一組お参りの人たちがやって来ていた。霊園で飼われている犬が、後からやって来たお参りのおじさんに遊んでもらっている。

T一でラーメンをすすって帰宅すると、けんこう兄弟が玄関まで出迎えてくれた。ここのところ、こうは何か寂しいのだろうか、やたらと甘えたり眠そうなのに僕らのそばにずっとにいたり。夏が終わるからかな。夏の終わりはなぜか僕も少し寂しい。