節分の前後


2日はY子の誕生日なので、今年はKT地区のイタリアンレストランを予約した。こうが亡くなってから一度訪れた、猫好きのご夫婦がやっているお店である。例年のようにY神社に節分のお参りをしてから食事という計画である。今年は久しぶりに(十年ぶりくらい?)プレゼントも奮発し、準備も万端のはずであった。

ところが、余裕を見て早めに出かけたはずのY神社で、ちょうど追儺の儀式にかち合ってしまって本殿前で身動きが取れなくなり、結局ギリギリの時間となり、慌ててタクシーに乗り込んで少し遅れてようやくレストランに着いて一安心。と、ここでなんとタクシーに携帯を忘れてしまい、精神的に持ち直すまでやや時間を要することに……。また、悪いことは重なるもので、治りかけていた風邪が寒空のY神社で立ち往生していたせいか悪化し、体調も今ひとつでせっかくの食事だったのに残念なことになってしまった。プレゼントを喜んでくれたので良かったけれど、せっかくだったのにすみません。なお、携帯は翌日すぐに戻ってきました。

4日、買ってきた豆で一日遅れで豆まきをする。けんは豆まきをすごく怖がる(こうもそうだった)。子猫時代のように驚いて走って逃げるということはなかったけれど、今年も、豆まきの間、安全なところに隠れていた。

節分の前の週末のこと。些細なことでY子と少し喧嘩をしてしまう。けんは雰囲気を察知して一時避難。そのあと、居間で一人でじっとしていたら、だいじょうぶですか?というように、けんがそーっと心配そうに覗き込んでくる。けん、ごめん。すぐに仲直りします。けんのためにも喧嘩をしてはだめだとあらためて思った。それにしても、猫はなんと賢い生き物なのだろう。それに引き換え人間はなぜ何度も同じ間違いを繰り返すのだろうか。