お客さん

こうは、猫とは思えないくらい社交的な性格で、お客さんが大好きな猫だった。亡くなるちょうど一ヶ月前の6月4日の土曜日にも、東京からS先輩とS君Eちゃん夫妻の3人やってきてくれたのだが、そのときもこうはみんなが囲んでいるちゃぶ台の下に潜り込み、安全を確保しながらみんなに撫でてもらえるという絶好のポジションに陣取っていた。うちにお客さんが来ることは残念ながら少なかったけど、最後に楽しい思い出ができて喜んでいたのではないかと思う。下の写真はそのときにEちゃんに撮ってもらった写真である。S先輩、S君、Eちゃん、その節はありがとうございました。

最近近所に引っ越してこられたKさんご夫妻にもこうを紹介したいなと思っていたのだが、かなわずに残念であった。また、春先に遊びに来てくれる予定が急用で中止になったAさんにも、こうは会えたら喜んでいただろうな。子猫時代に遊びに来てくれて以来のT先輩はGW前に車で送ってくれたさいにちょっとだけこうと触れ合ったけど、あれが最後の挨拶になってしまいましたね。

一方、けんのほうは猫らしく臆病な性格で、お客さんが来るやいなやダッシュで押し入れかベッドの下に逃げ込んで、お客さんが帰るまでずっと我慢して隠れている。とはいえ、こうが亡くなってからはこうが果たしていた役割をけんが代わりにやっているので、もしかしたら次にお客さんが来たらけんは挨拶しに出てくるかもしれないなとも思う。

こうは写真が苦手で、カメラを向けるといつもすぐに逃げ出していたのであまり写真写りが良くない。こうの写真を整理していると、心なしか悲しそうな表情に思えるのだが、Y子にそう言うとそういう風に見るからで気のせいだと言われる。