こうの病気

こうが病気になった。

以下にその記録を記していきたい。

6月23日(木)蒸し暑い朝。昨日までは元気だったこう。いつもは起きてきて甘えまくるのにこの日は出てこないが、そういう日もあるので特に気にしてはいなかった。出かけようとすると、ご飯置き場の手前まで出てきて休んでいた。寝起きはいつもだるそうなこうだし、蒸し暑くてだるいんだろうなと思ってそれほど気にせずに出かける。

夜帰ってくると、いつもは真っ先に起きてくるのに出てこない。しかしこれもまたそういう日もあるので特に気にはしなかったが、あまりにも起きてこないので様子を見に行くと、Y子のベッドで休んでいる。撫でるとゴロゴロ言うが心なしか弱々しい感じで息もちょっとちゃぷちゃぷ言う感じで少しおかしい。しかしこの時点では夏バテかなあと思ってそれほど気にしなかった。そうこうするうちにY子が帰ってきて、翌日は長丁場なのでバトンタッチして眠る。

6月24日(金)。朝、様子を見に行くと、Y子の部屋のタンスの奥の隅っこにうずくまってじっとしている。息も苦しそうで明らかに様子がおかしいが、出張に出かける時間が迫っていてとりあえずY子にすべてまかせて出かける。Y子は明日(土曜日)病院に連れて行くと言っていた。

新幹線が東京に着く少し手前でY子から電話。こうは入院になったと言う。こうが動こうとしてよろけたのでタクシーを呼んで病院に連れて行ったらしい。この段階で可能性としては心筋症か神経の異常との診断。どちらにしても有効な治療法はなく、心筋症であればこのまま亡くなってしまう可能性もあるとのことで覚悟しておいてほしいとのこと。言っていることを理解するのに時間がかかるが、いろいろ考えた末に事情を説明してこの日の飲み会と翌日の約束はキャンセルにしてもらい、予定が終わり次第京都に帰ることにする。と言っても帰ったら深夜になるので、病院に行くのは翌日の朝だ。

予定を終え夜11時頃に帰宅。ちょうどY子も帰ったところのよう。詳しく話を聞くが、本人がいないのがたまらなく寂しい。けんも寂しいのか甘えに来るが、Y子が泣くと驚いて逃げて行ってしまう。こうは春に測ったときよりも1キロも体重が減っていたらしい。体温も低く脱水症状の恐れもあるので点滴を受けているとのこと。Y子も疲れている。僕もショックで何も食べていなかったので、赤いきつねをかっこんで眠る。

6月25日(土)。朝いちで病院へ。血液検査の結果がもう出ていてやはり心筋症の可能性が高いとのこと。酸素室の中でエリザベスカラーをしたこうはお尻を向けてこちらを振り返らない。Y子がこうちゃんこうちゃんとよしよししてもそのまま。怒ってるんだよとY子。こんなこうは初めて見た。また後で来るよと言って帰る。

夕方、エコー検査の結果、やはり心筋症の可能性が高いが、甲状腺の異常の可能性もあるのでもう少し検査結果を見る必要があるとのこと。心筋症だといつ死んでもおかしくないが、甲状腺の方だと月・年単位で延命できる可能性がある。ただし、どちらも治療法がないことには変わりはない。いずれにしても入院していてもあまり意味がないとのことでいったん退院となる。しかし、点滴とかで多少は良くなってるのかなと思ったけど、家に帰っても動けない。動きたいんだけど体がついていかない感じで、ふにゃーと言ってはよろけてうずくまる。その様子を見てかなりショックを受ける。だが、とりあえずはリラックスさせて様子を見るしかない。しばらくして何とか好きだった窓辺に行って少しリラッックスした様子。そのあと、居間までよろけながら出てきて横になる。病院でもおそらく眠っていないだろうから、とにかく体を休めてほしい。