長かった連休の終わり

押入れのけん

真夏のような快晴の土曜日は羊の集まり、D大学でUNさんの報告。久しぶりの「社会参加」なのでなかなか頭と体がついていかないが、共和国とデモクラシーとアソシエーションをめぐる議論、良いリハビリになった。

終了後、偶然出会ったT先生と立ち話の後、K川沿いのバーで王様セレクトのワインを飲む。気がつけばしこたま酔っ払っていて、D町周辺で蕎麦屋を探すも見当たらず、echizen氏とP町のK道屋へ。もう少し飲みたかったが、体がついていきませんでした。

連休前半、お招きしたS氏一行を送って帰ってきた直後、清志郎が亡くなったという知らせを、中学以来の旧友N氏から受け取る。中学時代によく聴いてライブにも行ったというくらいで、そんなに熱心なファンというわけでもなかったと思うが、翌日の夕方、一人でビールを飲みながらレコードを聴いていると、なぜか涙が出て来てとまらなくなった。思えばあれから何も良くなってないなあ。そのせいなのか、温故知新な連休生活、自分の生きた80年代を振り返るなかでこの一冊に再会する。

ぼくの現代詩入門 (大和選書)

ぼくの現代詩入門 (大和選書)

独特の軽やかな語り口で、かつての荒地の二十代の詩人たちと、当時の「現代」の(広義の)二十代の詩人たちの作品を紹介していくすばらしい入門書だと思う。あれから二十年以上、だけどその歳月をまったく感じさせない不思議な読書体験であった。すごくよく分かったような、でも結局よく分からないようなこの感じも、あの頃と同じ。

気温が上がってきたからかなあ、廊下のすみっことか玄関とか、あるいは居間の片隅でけんこう兄弟が休んでいる。ああ兄弟と交流した(といっても一緒に近くにいただけだが)今年の連休の日々も今日で終わり、明日から社会復帰できるのかなあ。