暮れの訪問客

年末の買出しに大興奮

昨日は、はるばる九州から弟一家がやって来た。雪の予報だったが、幸いに良いお天気である。お昼過ぎ、到着。近くまで迎えに出て、みんなを連れて戻ってくると、こうがちょこんと顔を出してやや警戒気味に覗いている。けんはすでに姿がないが、眠っているのかと思っていると、後で見てみたらY子の部屋の扉の影に隠れていた。弟夫婦には子供が二人。小学校に行き始めた甥っ子と、二歳になった姪っ子。二人ともけんこう兄弟のことを聞かされてきて、ネコネコーと楽しみにしている。しかし、甥っ子にも姪っ子にも最初からあまり構わないようにとあらかじめ言っていたのと、いったん荷物を置いてから食事に出かけるという作戦が功を奏し、ファーストコンタクトは比較的うまくいった。しばらくすると、こうが近くの部屋までやって来て、こちらの様子をうかがっている。甥っ子姪っ子を引き連れて、近寄ってみる。二人ともネコは初めてのようで興味はあるが少し怖い様子。この点はこうも同じで、お互いに一定の距離を保ちながら様子をうかがっている。やがて甥っ子姪っ子はだいぶ慣れたようで、こうのいる部屋に入る。頭としっぽはびっくりするからダメだよ、背中を撫でると喜ぶよ。こうも意外に逃げず、背中を撫でられると驚いたようではあったが、じっとしていた。

一方、けんは、だいぶ時間が経っても姿を現さない。少し心配になって探しに行ってみるが、これがなかなか見つからない。探し回ったすえにY子の部屋の毛布がたたんであるその中に、ようやく白い毛のかたまりを発見。ふだんはこんなところには入らないので、よほど警戒していたのだろうか。が、見つけ出して声をかけたために多少は気が楽になったのか、おっかなびっくり顔を出して、やがて僕の部屋まで小走りで移動し、押入れに飛び乗った。そこからじっと僕らを観察している。

こうはどんどん慣れて、みんなのいる居間にも何度もやって来る。帰り際、姪っ子が何となくしっぽをつかんでしまった時には驚いて逃げ出したけれど。けんは、結局、押入れから見守るだけだったが、それでも前回の来客時に比べれば随分な進歩である。僕らが身内だというのがわかるのかもしれない。

それにしても、二歳の姪っ子はけんこうとよく似ている、と言うと怒られるかもしれないが、タワーの下を潜り抜けてこうと追いかけっこしたり、こうがいつも入っている筒で遊んだり、ネコじゃらしでけんこうを呼ぼうとして自分で遊んでしまったり、となかなか微笑ましく、面白かった。みんな来てくれてありがとう。みんなが帰った後、けんこうがくんくんあちこち点検している。けんこうもお疲れさん、たくさん遊んでもらって楽しかったね。

大晦日もお昼間は快晴。予定していたナゴヤ行きが諸般の事情で延期になり、かわりに年末の買出しへ。その後はみんなでゆったりした大晦日を過ごす。小さな鏡餅を飾ってみると、けんこうかわるがわるやって来て、飾りやみかんで遊んでいる。

モンテ・クリスト伯 [DVD]

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いろいろ迷ったすえ紅白ではなくスカパーでやっていたこれを観る。1998年フランスのテレビドラマ。ジェラール・ドパルデューといえば「1900年(1.運命の出会い/2.宿命の対決) [VHS]」を思い出すが、年齢を重ねて強力に渋い。舞台は1815年王政復古とナポレオン百日天下の時代から、1832年七月王政下のフランス、当時の時代状況もわかって大変見ごたえがあった。終了後、地元の神社に初詣に出かけ、その後もBSでやっていたJBのライブを観たりと、なんとなく5時過ぎまで起きている。けんこう兄弟も不思議そう。外は相当冷えている様子だ。ともあれ、今年もよろしくお願いいたします。