竹生島へ

けん、手前はこうの頭

本日は毎年恒例の竹生島詣で。しかし、昨夜、しばらくぶりの休みに調子に乗って夜更かししてしまったため、朝ぎりぎりに目覚める。けんこう兄弟が喜んでよってきて二人して甘えてくるが、もう出発の準備をしなければならない。ごめん今日お参りに出かけないといけないんだよ、けんとこうのこともお願いしてくるよ、おりこうさんでお留守番たのむよ、とそそくさと出かける準備をしていると、ふたりともええっ出かけるの?とでもいうような驚愕した顔で見上げる。やっと起きてきたと思ったらすぐに出て行ってしまって、寂しかったんだろうなあ。とくにこうは相当不本意そうであったが、ふたりとも元気にお見送りに出てきてくれた。

気持ちのいい秋晴れである。Y子と二人して出かけるのもずいぶん久しぶりだ。快調にクルマを飛ばして彦根駅でNおじさんと合流。船で竹生島へ向かう。少し肌寒い感じだったが、船に乗っている間にお日様が高くのぼって暖かくなってきた。絶好のお参り日和である。いつものように石段をひたすら登って弁天堂へ。そこから階段を一気に下りて観音堂。途中にある一つ一つの祠にもすべてお参りして回るのでけっこう大変だ。しかし、この観音堂に下る階段からの眺め、観音堂および神社からの眺めは実に素晴らしい。熊野に行ったときにも思ったが(本宮および那智)、神秘的というよりも大らかで開放的な感じがする場所である。日本の庶民信仰というものは、元来こういうものだったのかなとふと思う。

かわらけを投げてさらにいくつかお参りをして船着場へ。これからも家族みんなで元気で暮らせますように。途中犬を連れてお参りしている人に出会って少しうらやましい気持ちになる。けん、こうとも一緒に旅をできるとたのしいだろうな。

帰りは彦根の町で肉を食う。今回もまたご馳走になってしまった。Nおじさんありがとうございました。しかし、昨年は少し寂しい感じのした彦根からの船だったが、今年はけっこうな賑わいで、彦根の町も観光客でいっぱいである。町中いたるところに「ひこにゃん」のキャラクターがあふれているが、これも「ひこにゃん」効果なのか。

夜、けん、こうが待ちかねたように飛び出してくる。ふたりともお疲れさん。これからも家族みんなで楽しく暮らそうな。