梅雨

こうと置物ねこ

昨夜から降り出した雨は今朝になってもやまず、いよいよ梅雨本番という感じである。気温はそれほどでもないが、湿気がどうにも気持ち悪くて仕方がない。夏、かんかん照りの暑さは平気というよりむしろ大好きなのだが(仕事中はのぞく)、この湿気だけはどうにも苦手で、朝、少しでも湿度が高いとすぐにクーラーを入れてしまう。とはいえ、どちらかといえば冷房は苦手なので(仕事中はのぞく)、すぐに切ってしまうのであるが。さて、けんこう兄弟は長毛種である。アメリカの猫種図鑑などを見るとセミロングと書いてあったりもするように、チンチラやペルシアほどには長い毛ではないが、それでも長毛種であることに変わりはない。当然のように夏は苦手である。とくにけんは毛質が太いようで、いつだったか蒸し暑い日になでると、ここだけの話、なでた僕が暑く感じたほどであった。そして今朝のこと、朝起きると、いつもは早朝から動き回っているけんこう兄弟がめずらしく奥の部屋で静かに眠っている。雨のせいで眠いのだろうか。それにしてもひどい湿気だ。たまらずクーラーを入れる。するとどうだろう、いつのまにかけんこう二人とも居間に来て転がったり、クーラーの風にあたったり。とりわけけんは、大胆にお腹を見せてクーラーの風を受け、気持ち良さそうにしている。そしてひとしきり涼んだかと思うと、いつもよりも激しく活発に二人で走り回ったりするではないか。ああそうか、けんこう兄弟も湿気は苦手なのだろうか。たしかに、湿度の高い空気は下に溜まるのではなかったか。湿度の高い日にあの毛を全身にまとった自分を想像する。さぶいぼが立つくらいにぞっとする。いままであまり考えていなかったが、けんこう兄弟の最大の敵は湿気かもしれない。これから長い梅雨が始まる。できるだけ小まめにクーラーを入れてやろう。