水遊び(二)

流し台の「こう」

「こう」の水遊び熱はどんどん高じて、多少水量があっても気にせず遊ぶようになった。顔を洗ったり洗い物をしたりしていると、大喜びで飛び乗ってくる。それだけならまだいいのだが、Y子が料理をして火を使っているときでも、お水出してーと流しに飛び乗ったりしてくるので危なくて仕方がない。意を決して叱ることにする。料理中に飛び乗ってきた「こう」に、だめ!とY子が叱る。「こう」は驚いた様子だが、何が起こったのかわからないようで、きょとんとY子を見上げている。ああ、しつけは難しい。「こう」はY子のいつもとちがう様子を心配したのか、Y子が休んでいるとひざに乗ってきて、Y子の顔に鼻を近づけてふんふんする。たしかに、今までは別に流しに乗っても怒られたりしなかった(レンジのある一角には、最初に教えたため、乗らない)のだから、無理もないか。しかし、危ないので、水遊びは洗面台とお風呂に限定して、流しには乗らないようにしよう。時間がかかってもゆっくり教えていくしかないな。