まるで池のように巨大なアクアリウム。 そこになぜか大きな鳥もいる。鳥はアオサギか、 ペリカンのようでもあり、大きな羽根を広げて敏捷に飛ぶ。僕がどこから帰ってくると、 その鳥が魚のエサの瓶を破壊したようで、 水槽の中にエサが大量に散乱している。驚いたのか、 ピラニアのような茶色い平べったい魚が飛び出してしまっていて、 僕は深い悲しみを覚える。遊びに来ていた子どもたちが、 ケージの中でその鳥と別の鳥を戦わせようとしている。 対戦相手として準備されているなかには、 ラグドールのような猫もいた(だが、けんでもこうでもない)。 それをみて子どもたちのお母さんが、やめなさいと叱る。ああ、 こんな鳥がいたらもう猫と暮らすことができないと、 僕はとても後悔する。