再入院3日目、そして…

朝、いつもと同じ点滴の時間に目がさめるが、何かとても嫌な胸騒ぎがする。着信をチェックするが、何もない。出社してもどうも嫌な予感が続いて、とにかく携帯を手放さないようにする。お昼になって、午前の診察時間が終わっても電話はなく、ちょっとほっとした。

 

午後はSさんと会う約束があって、喋っているうちにだいぶ元気が出てきた。でも、着信がないか気になって、お話しながらもこっそり携帯をチェック。Sさん、ごめんなさい。

 

本来であれば飲みに行くところを、ちょっとお見舞いに行かなければならなくなってと謝ってそのまま病院へ。今日缶詰持ってくからと言っていたら、Y子が大量の缶詰やカリカリを用意してくれていたので、それを持って。

 

女先生がすぐに出てきてくれて、ちょっとよくない状態だと説明してくれる(あとから気がついたのだが、僕が病院に着く直前に電話をいただいていた)。覚悟して入院室に入ると、けんはそれでもしっぽで反応してくれて、だいぶしんどそうではあるけど、目もはっきりしていた。ただ、もう動けないようで、呼吸も少し小さくなっている。肉球も白く、眼の色も心なしかうすい。でも、呼びかけるとがんばって反応してくれる。

 

先生といろいろ相談する。とても悩んだが、今日はいったん連れて帰ることにする。明日のことはまた明日考えよう。

 

移動中に何か起こることを恐れていたが、家に帰ってキャリーをあけるとけんはまだがんばっていた。抱き上げるとにゃー!と鳴く。お気に入りの猫ベットにタオルを敷いて、寝かせてやる。位置がうまく決まらなくてもっかい抱き上げて寝かせてやろうとすると、またにゃーと鳴く。しんどいな、ごめん。

 

でも、何度か調整して猫ベットの縁を枕になるようにして寝かせてやると、疲れたのか、おだやかに目を閉じて休む。けん、おかえり、がんばったな。けんはやはりしっぽで返事してくれる。大好きなおうちだよ、安心してゆっくり休もう。