入院6日目

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昨夜、少し難しい話を先生と電話でしたこともあって、暗い気持ちで病院に赴く。女先生が「下がってます」と検査結果を見せてくれる。まだまだ高い数値ではあるが最初に比べると100くらい下がっていて、体がだんだん治療に反応し始めているのではないかとのこと。病室に入って呼びかけると、けんはかわいらしい顔でとても小さな声でにゃと鳴いた。ごはんも今日は少しだけ食べているらしい。よしよししてやると立ち上がって、ケージの前まで出てくる。いろんな種類のごはんをたくさん準備してもらっていて、看護師の方があの手この手で食べさせようとするが、けんは食べたそうにはするんだけど食べなかった。

 

入院が長くなりそうなのでここらで一晩だけ一時帰宅してみてはどうかと女先生。「今日連れて帰って明日また連れてきてもらうのはどうでしょう」。すごく嬉しかったけど、今日はY子の仕事がものすごく遅くなる日なので、一日待ってもらうことにする。けん、もうちょっとだけがんばったら家に帰れるよ(そのあとまた入院だけど)。

 

みんなによくしてもらって、今日はいつもよりも長めに病院にいた。家にいるときから何かあったら「大丈夫だよ」と言ってやると安心するので、なでなでしながら「大丈夫だよ、大丈夫だよ」と言う。痩せ細っていて痛々しいが、けんの体はあたたかかった。でも、家にいたときのようにごろごろは言わない。

 

ごはんをどうしても食べさせたいので薬を使ってもいいですか、と女先生。しかし、薬を注入すると、けんは急に酔っ払ったようになって横になってしまった。起きたらがんばって食べるんやで。がんばったら大好きなお家に帰れるから。