新年


その後、あっという間に休みに突入したかと思うとあっという間に年が明け、帰省で名古屋に神戸にと移動しているあいだにあっという間に正月休みも終わった。とはいえ、帰省以外はおうちでゆっくり過ごし、けんとも交流できた休暇であった。

元旦の朝、荷物が届いて正月早々なんだろうと思ったら、年末に頼んだ猫じゃらしセットであった。けんお気に入りの猫じゃらし(こうもお気に入りであった)がボロボロになってきたので新しいセットを注文したのである。知らなかったのであるがこの猫じゃらしには4種類あって、今までうちにあったのは「ハチ」という種類だったようだ。今回、とりあえず「魚」というのを取り出してみたら、けんがいたく気に入って、もうそれこそ何年も見たことないくらいの、子猫時代以来ではないかというほどの興奮で飛び跳ねて猫じゃらしを追って遊ぶ。疲れても少し休んでまた遊んで、少し心配になるくらいであった。ところで、不思議なことに、けんはあれほどY子になついているのに、Y子とは猫じゃらしで遊ばないのだという。こうが亡くなってから特にそうなのだが、けんはどうも僕のことを兄弟的な、遊び相手とみなしているようである。だから僕に対するのとY子に対するので甘え方が違うとY子は言う。たしかに、起きてきてにゃーと僕に声をかけてくるときなど、「あそぼー」と言っているように思えることもあり、転がっているのを撫でてやっているときも、僕の手にじゃれついてこようとすることもある(Y子にはいっさいないらしい)。こうが元気なときは子猫時代ほどではないものの、それでも時にはふたりでじゃれあったり追いかけっこしたりしていたので、けんも遊び相手がいなくてやはり寂しいんだろうなあと思う。家にいるときにはできるだけ遊んでやろうと思う。

お正月には名古屋と神戸でご馳走をいただき、名古屋では猫のくろちゃんと交流、神戸では高1の甥っ子と数学や英語の勉強を一緒にして楽しく過ごした。

そういうわけで、けんとY子と三人の2017年は始まった。4日はこうの半年目の月命日でY子と二人でお経をあげる。手を合わせていてふと目を開けるとけんが目をぱちくりして僕をじーっと見つめていて笑いそうになった。お経が終わるとふにゃーと言って甘えてくる。しかし、もう半年経ったんだなあ。最近は、こうが発症した翌日の朝、Y子の部屋のコーナーの隙間でしんどそうにうずくまっていたことが思い出されてならない。

いろいろあるけど、健康で平穏に過ごしていきたい。