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異常なまでに蒸し暑かった7月が過ぎたかと思うと、早いものでもう8月も後半である。4日の月命日にはいつものようにY子と二人でお参りをする。今年は7月になっての8月になってもなかなか湿度が下がらず、こうが最後の日々を過ごしたのもこんな蒸し暑い日々だったなあと、どうしても彼のことを思い出してします。気候のせいか、今年は池の睡蓮の花は結局咲かずじまいであった。

 

お盆休みには昨年と同じようにけんとふたりで留守番をする。いつも夜Y子が眠るとき、けんも一緒に休みに行くのだが、Y子が眠るとけんは再び起きてきて、居間でひとりビールを飲んだりテレビを見たり本を読んだりしている僕の近くまでやってきて、そばに転がってじーっとしている。そして僕がもうおやすみだよと電気を消してベッドに入ったあともしばらくじーっとしていて、それからおもむろにごはんを食べ、また再び休みに行くのである。けんとふたりで留守番しているときもだいたいこんな感じで、けんは僕のそばでじーっとしている。そんな話をY子にしていたのだが、このお盆休みのあいだのある夜、いつものようにけんのそばで夜更かしをしていると、Y子が珍しく目が覚めたのか起き出してきた。Y子は僕とけんの静かな夜の様子をはじめて見たということで、とても不思議だと言う。けんは、Y子とふたりきりのときは、甘えたり遊んだりY子の仕事が終わるのを待っていたりする以外は、基本的に眠っているという。けんにとって、僕とY子の位置付けか役割が違うんだろうなと思う。