法事

紙袋入りしたこう

週末はばあちゃんと叔母さんの三回忌。土曜日はその買い物で、久しぶりにY子と出かける。T屋で羊羹を買い、ショッピングセンターへ。あれやこれやと買い物をして、お蕎麦を食べてたこ焼きを買って帰った。なんか久しぶりに夫婦らしいことをしたねとY子。すまん、ひとりで遊びにばかり行ってて。

日曜日は法事で東大阪へ。あれからもう二年経つんだなあ。とはいえ、なぜかいまだにばあちゃんが死んだ気がしない。いまはない昔のばあちゃんのあの家に行けば、ああT君来たんかと昔のように笑って迎えてくれるような気がする。その家はもうないから、行くことはできないけれど。

法事はその昔の家を建て替えた新しいお家で(といっても建て替えはもう三十年前の話だ)。久しぶりに会う親戚たちと歓談し、帰りは関空から飛行機に乗る弟を送って、湾岸をドライブ。関空にはかつてY子を見送りに行ったり、迎えに行ったりした。もう十五年くらい前の話だけれど。思い出の中の関空は物寂しい深夜の関空だが、この日は多くの旅行客で賑わい、お店も思ったよりもたくさんあって活気に満ちていた。

お下がりの袋を抱えて帰宅すると、けんこう兄弟が飛び掛ってくる。袋に入ったり饅頭を確認したり。そういえば、土曜日にはまたたびの実を買ってきていたのだが、これはかなり効くみたいで、とくにけんは酔っ払ったようにくねくねくねくねしていた。留守番の褒美にまた出してやると、今度はこうが同じようにくねくねする。

夜。どうにも眠くなってまだ早いけど眠ってしまう。気がつけば、Y子も居間でうたたねをしている。その横で、こうが、寄り添うようにじっと眠っている。秋というにはまだまだ強力に暑い何気ない九月の日曜日の夜。しばらくして目が覚めると、Y子とこうはまだ居間で眠っている。