人工壁4週目

けんです

というわけで、昨日はH田人工壁4週目。水曜日まではトレーニングも万端でメンタル的にも良いイメージをキープできていたのだが、木曜日にY子と大喧嘩をしてしまい、その精神的ショックも残っていたので大丈夫かなあと不安な朝である。しかも、うっかり乗換駅を間違えてK葉駅で降りてしまい、待ち合わせのK市には時間ぎりぎりで何とか到着。駅でTさんと合流し、楽しくおしゃべりしながら壁に向かう。いつもは熱心なクライマーたちで賑わう人工壁だが、連休でみんな外岩に行っているのか、まだ誰も来ていなかった。

不安な1トライ目。しかし、意外に順調に上部まで。だが、あと一歩で行き詰まり、いったん降りて、2トライ目。ここで、なんとノーテンで上まで登れたではないか! この感覚をもう一度と3トライ目。またすいすいと、より短い時間でノーテンで登れた! ものすごい喜びがこみ上げてくる。あきらめずにやって来てほんとうに良かった……。

しかし、登れてしまうと、なんでこれまであんなに苦労したんだろうという感じで、登れるときにはあっさり登れてしまうものなんだろうか。自分でも何が違うのかよくわからないが、ビレイしてもらったTさんによると、ムーブがこれまでとはぜんぜん違うということ。それから、気がついてみれば、重度の高所恐怖症のこの僕が、上部でも恐怖をほとんど感じないようになっていた。やはり「慣れ」とは偉大だ。とりあえず、トップロープで登れたこのルート、グレードでいうと5.8から5.9くらいということである。

というわけで、ようやくリードの練習へステップアップ。練習しているところが順番待ちになったので、とりあえず正面壁の簡単なところで行けるところまでということでやってみる。最初の何本かはクリップしてもらって、その上をリードでやってみようということだ。だが、ひとつめのハングは簡単に越えられたが、ふたつめのところでビビッてしまって行き詰まり、終了。ここも慣れるまで4週くらいかかるのかなあ…。

午後からはふたたび垂壁に戻って再チャレンジ。ザイルをカラビナにかけるのが難しくて、なかなかうまくいかない。クリップしてしまうまではやはり恐怖感があるし。2トライくらいして、残り30分となったところでラストトライ。ようやく慣れてきて何とか上部まで到達し、あと1クリップだが、ここで時間も体力も尽きて終了。ああもうちょっとだったのに残念! しかし、次の課題ができて大収穫の土曜日であった。Tさん、Tさんの奥様、クライマーのみなさん、これまでご心配お掛けしましたが、ありがとうございました。

Tさんも課題のルートをレッドポイント達成ということで、帰りはK葉まで戻って二人で祝杯を上げる。登れて興奮気味だったのと心地よい疲労で、ビールが旨い、焼酎のお湯割が旨い。というわけで、少々飲みすぎて、夜更けに帰宅。登れたよと言うとY子も喜んでくれた。けんこう兄弟もお祝いしてくれるようにふたりで起き出して来る。

というわけで、本日は一日休養。久しぶりにゆっくり家族で過ごす日曜日は夕方から雨。けんこう兄弟もいつものようにタワーで丸くなって休んでいる。そういえば、昨日の朝は出かける前に猫タワーが倒壊して(上部の金具が緩んでいた)、驚いた。しかし乗っていた「こう」はジャンプして飛び降り、それほど驚いた様子でもない。むしろ面白かったというような様子である。