労働

フラッシュがまぶしいにゃ

NzさんとLark's Tongues in Aspic, Part3についてのやりとりをしていて、昔、『ロッキングオン』かなんかのインタビューで、Robert Fripp が、「私はいまでも一日八時間練習している」とか言っていたのをふと思い出した。まだ十代でギターの真似事などをしていた僕は、さすがフリップ先生すげーと、そのときは素直にそう思った。たしかインタビュアー(たぶんS谷Y一氏)もそんなリアクションをしていたように思う。

しかし、考えてみれば、ドルフィにしてもコルトレーンにしても、八時間どころか、起きている間の可能な限りの時間を楽器の練習に費やしていたというし(演奏が終わってもまだまだ言い足りないことだらけで、楽屋でも延々吹きちぎっていたとか)、バップ期のバンドマンにしても、正規のフルバンの仕事が終わってから、ジャムセッションで自分のやりたい音楽を朝までやるというのがふつうの生活だっただろう。

だから、今ふとこの話を思い出して、この「八時間」というのがいかにもフリップらしいという気がするのである。たぶん、それは労働だと、彼は言いたかったのではないか。とはいえ、そのインタビュー記事自体、はるか昔の記憶の中のもので、もしかしたらそれは「十時間」だったかもしれないという、実にあやふやな話ではあるのだが。ともあれ、来るべき「労働」セッションのリテイクに向けてそろそろ準備も必要かなという、代休明け、荒れ模様の水曜日である(リテイクのあとにはほんとうの「労働」が待っている)。

登山を再会した盆明けの週末以来、先週末で九週連続で山に登った(人工壁含む)。いや、自分でもよくここまで続いたなと思うが、道具にもそれなりに投資しているのでもう後戻りできない感じでもある。けんこう兄弟も、最初の方こそ早朝にでかいザックを背負って出かけていく僕に相当驚いていたようだが、いまでは完全に順応した模様。ふたりともなかなかかまってやれないので、それが唯一悩ましいところだが、がんばって猫と山と何とか両立させるのでけんもこうももうちょっと見守ってくれ(仕事は?…)。

Three of a Perfect Pair

Three of a Perfect Pair

というわけでこれ。持ってるのはアナログの日本盤ですが。いや、しかしかっちょいいいですな。Lark's Tongues in Aspic, Part3は、鼻歌で歌う(メロディを正確に覚える)のも大変困難な難曲ですが。