ふたたびの3000m

継子二峰から見下ろす

週末は一泊二日で御嶽に登る。雨の中の山行を覚悟していた初日の土曜日。しかし、中の湯支店の登山口にたどりついたときにはすでに雨も上がり、ガスの中、じゅくじゅくの登山道を登るうちにやがて晴れ間も。そして登山口から1時間40分、女人堂にたどり着く頃には目の覚めるような青い空が広がってきた。女人堂からは紅葉の稜線を見上げながら横手道を三の池へ進み、四の池、継子二峰、継子岳へ。強風の予想だったが風もほとんどなく、たいへん穏やかな山行であった。継子岳まではシャツ一枚で登る。それにしても、四の池から継子岳のあたりは、誰もいない、夢のように美しいところ。またいつか訪れてみたい。

16時前、小屋にたどりつき、夕日を眺めながらビールを二本飲む。やがて夕食となり、飯を食ったら猛烈に眠くなり、そのまま朝まで眠ってしまった。結局、楽しみにしていた満点の星空と食後のバーボンは今回もまたお預け。まあ楽しみはまた次回にとっておこう。

二日目、5時に起きて外に出ると気温は5度。それほど寒い感じではないが、風がきつい。ガスっていたが、日が昇るとともに青空が出て、またもや雲ひとつない快晴に。6時25分に小屋を出発、摩利支天に向かうがしかし風のきついこときついこと。ピークではとくに強風で、すぐに撤収する。静かで展望のきくピークだったので少し残念。

サイノ河原を経てお鉢めぐりの稜線を進む。ここも風がきつくて、突風に飛ばされそうになりながら慎重に進む。9時過ぎ、ようやく剣ヶ峰のピークに登頂。ここも強風だが、神社の向こうに回ると、風がさえぎられて一転して穏やかな山頂であった。

ピークからは黒沢口の登山道を下る。いままでの強風の稜線歩きが嘘の様に穏やかな山歩き。振り返ると青い空と紅葉がきれいだ。あまりにものどかで、女人堂ではビールを我慢するのに苦労する(クルマなので)。ともあれ、昼過ぎには下山し、お楽しみの温泉とお蕎麦を経て、帰路はのんびり木曽路をドライブ。前回にひき続き、充実の山行であった。Tさん、それから留守本部のTさんの奥様、ありがとうございました。そして留守番のけんこうY子もありがとう。