ふたたびB岳へ

微妙な振動を楽しむけん

世間では総選挙、300議席政権交代であるが、そんな騒ぎに背を向けて、先週末もまた山に登る。

異常に蒸し暑い土曜日、Tさんと一緒に今度はI谷方面からB岳へ。ぐるっと一周してまた戻ってくるというロングコースである(なお、もともとは別の友人たちと山に行こうと計画していたのが、急遽予定が入りそうになってキャンセルしてもらったところ、その予定もキャンセルになってしまい、はてどうするかと思っていたところにTさんからお誘いがあったということで一応言い訳しておきます。もともと計画していたみなさま、すみません)。

今度はロングコースなので食糧と水もしっかりと、それにあれやこれやの道具もと前日にパッキングしてみると、これがけっこう思い。先々週のバテバテの経験もあって、それに夜もあまり眠れなかったので少々不安だが、ともかく5時に飛び起きて、けんこう兄弟の世話をして飯をしっかり食ってから、今度は電車で出かけたのである。

出発時。やはり目をまん丸にして不思議そうに見送るけんこう兄弟であった。

さてTさんとK駅のホームでで落ち合って8時15分に登山口のH駅へ。Tさんは仕事でも山でも大先輩。以前から一度一緒に登りましょうと言っていたのが、何年かごしで実現したのである。

というわけで駅からの長いアプローチをたどって登山口へ。登り始めると不安もどこかへ、意外に快適に足が進んだ。有名なAガレはちょっとびびったがこれも一瞬、登り詰めるとK峠。ここからはN峠、W峠と下りて登ってを二度繰り返して午後1時にB岳山頂へ。ビールで乾杯してお昼を食べたりしているとみるみるガスが広がって視界もきかない。これはこれで高山ムードがありますねと余裕をかましていたら雨が降り出してきた。急いでカッパをかぶって下山する。

下山路はH原からKH峠に出てD道をI谷口へ下る。今回は膝も大丈夫で、ゆっくり休憩しながら駅までたどりつくと午後6時15分。都合10時間の山行であった。

その後はK駅まで戻ってちょっと一杯のつもりが10時過ぎまで。すっかりへべれけになって、帰宅後必死でシャワーだけ浴びて泥のように眠る。翌日はさすがにしんどかったので一日横になって過ごした(投票は行きましたよ)。夜はY子と開票速報ではなく、スカパーでやっていた『エクソシスト』を観る。マイク・オールドフィールドも懐かしい感じで、なんか古典の風格だなあ。いまみても十分怖いです。

しかし後で聞くとTさんはあの後も帰宅後さらに飲み、翌日は翌日でクライミングに出かけてまた酒を飲んだらしい。いや、タフですねえ。僕も追いつけるようにがんばります。

けんは新洗濯機がまわっている時に上に乗るのが気に入ったようだ。毎朝洗濯機が微妙に振動している上に、ちょこんと置物のように乗っているのが不思議だ。

しかし、今回の山行で少し自信回復。このペースでいくと、今度の連休には3000m級にも行けるかな?