風呂

荷物を確認するけん

それにしても今年の梅雨は湿気が少なくて過ごしやすい。夜などは肌寒いほどで、ああそういえば三十年くらい前までは梅雨といってもこんな感じだったのではないか。などと思っていたら、木曜日から梅雨どころか夏本番の真夏の暑さ。ようやく雨で梅雨らしい気候かと思った日曜日だが、少し降っただけで後は降りそうで降らない。湿度だけがぐんぐん上がって不快度満点、ついにわが家でもこの夏初めてクーラーを入れる。

昨日の朝早く、けんの泣く声で目が覚めると、Y子がけんを風呂に入れていた。こうはすでに入浴済みの様子。少し前からふたりとも毛玉ができてきていたので、そろそろ洗わなければとは言っていたのだが、けんこう兄弟を一人で風呂に入れるのはけっこう大変なはずで、Y子ごくろうさんと思いながらも、少しだけ疎外感も感じる。ともあれ、けんこう兄弟はムダ毛がとれてすっきりふわふわ、驚くほどきれいになった。しかしそのせいで、Y子は昨日一日中、兄弟ふたりに警戒されていたのである。

木曜日はD大でKさんグループと打ち合わせのあと、いつものO池界隈へ。焼酎をたくさん飲んで、帰ってそのまま眠る。金曜日はS学院でNさんと密談。生命、自由、法について。帰宅後、あまりにも暑かったのでビールを開けるが、少し気になったことがあったので王様に電話、SOP王子とも少しだけ話す。丁稚どんのこと好き?と聞くと、好き!と答える。ありがとうSOP太。Y子のことは忘れてしまっていたようであるが。

土曜日の夜、近くの川原へY子とホタルを見に行く。先日、帰宅する際に、川原に人が集まっていたので、何事かと見てみるとホタルがたくさん光っていて、今度二人で見に行こうと約束していたのである。ここへ引っ越して3年強、こんなに近くにホタルがいることを知らなかった。少し雨のちらつく誰もいない深夜の川原にたくさんのホタルの光が灯っては消える。ホタルはいくつかの集団を形成して、少しずつ移動していく。時おり、近くの国道をクルマが走っていくけれど、こんな近くでホタルが光っていることを多分知らないだろう。そういえば、12年前、仕事の都合で京都を離れることになった最後の夜、当時暮らしていたアパートの近くの疎水でやはりホタルを見たことを思い出した。