雪(二)

パソコン台の上のけん

昨日は午後から晴れ、積もっていた雪もきれいに溶けたが、今日はまた朝からかなり厳しい冷え込みで、小雪もちらついている。夕方からは本格的に降り出し、帰宅する頃にはまたうっすら積もっている。雪は降ったり止んだりでそれほど量はないが、この冷え込みだと明日の朝は凍結しそうな雰囲気である。

今日はY子が遅番の仕事。迎えにいかねばならないのだが、雪のためあっさり断念し、プロのドライバーにお任せすることにする。けんこう兄弟と留守番しながら、しばらく途絶えていた日課を本格的に再開。しかし、こうがあの手この手で邪魔をしにやってきて、すぐ横でお腹を見せて転がったり、風呂桶に飛び込んだり、流し台に飛び乗ったり、本や辞書の上に上がってきたりページをぱりぱりしたりと、大アピールで甘えてくる。いつもなら眠っている時間なのだが、今夜はずっとハイな様子。Y子帰宅後、緊急のありあわせの簡易鍋を二人でつつく。迎えにいったついでに外食する予定だったため、夕食の準備をしていなかったのだ。しかし、これはこれで学生の頃みたいで楽しい。

昨夜は城山三郎のドラマ「そうかもう君はいないのか」を見て号泣する。伴侶と仕事にさえ恵まれれば人生は幸福だ、か。10年か20年後、そう思えるようになりたい。そういえば、土曜日のシンポでは、ベバリッジの私生活は失敗の連続で、自他ともに誰もがそう認めるような孤独なものだったという話を聞いた。人生はシンプルなようで難しい。いや、難しいようでシンプルというべきか。

Nさんとこの猫たちは、鼻と鼻を近づけあう(猫の挨拶的行為)さいに静電気でパチッとなり、ケンカが起こることもあるのだとか。本来友好的な意味であるはずの行為が暴力を招く不条理。そういえば、けんこう兄弟は鼻で挨拶をしないなあ。