大空位時代?

棚の上を掘るけん

少し前から調子の悪かったデジカメがついに壊れた。写真が撮れないとなるととたんに、けんこう兄弟が良いポーズをとる気がするから不思議だ。ふたりがやって来てから2年半、もちろん毎日撮っていたわけではないが撮ろうと思えばいつでも撮れるという日々にもついに空白の時代が訪れる。週末には電気屋に行ってみることにしよう。

以前はよくやっていたのだが、最近はあまりやっていなかった。ダンボールの底を繰り抜いてトンネル状にしてそれを玄関に常時置いてある旧猫タワーからとりはずした「筒」の横に、今夜ふと思い立って置いてみる。ついでに「筒」をいつもの場所からずらし、本来の「筒」の場所にダンボールのトンネルを置いてみた。この「筒」は、とくにけんのお気に入りのスポットなのであるが、いつものように「筒」に入ろうと玄関にやって来たけん、いつもの場所にダンボールのトンネルを発見し、どちらに入ろうかと迷っている。あれ、かわいそうだったかなと思っているとおもむろにダンボールに入り、興奮した様子で出たり入ったり。輪っかを投げてみると猛然と襲いかかってきた。やがて、猫タワーで休んでいたこうもやって来て、ふたりで何度も襲撃しあったり反対側の部屋の隅まで追いかけあったりして大興奮だ。これほど激しく遊んでいるけんこう兄弟を見るのはふたりがわが家にやって来たあの頃の、毎朝早くの大運動会以来のような気もする。子猫時代を懐かしく思い出させる、久しぶりの大運動会が続く秋の夜長なのである。