留守番

タワーを見上げるこう

久しぶりに何もない土日。しかし、お盆は仕事なのでと、少し早めにY子本日から帰省する。僕はけんこう兄弟とお留守番だ。がんばってけんこう兄弟の面倒をみよう、けんこう兄弟と遊ぼうとはりきって早起きするが、ふたりともたまにやってきてひとしきり甘えるくらいで、基本的には静かにしていてあまり動かない。Y子がいないから寂しいんだろうな。僕が出張で留守にする時もおとなしくしているようなので、人間が二人そろわないと調子が出ないのかもしれない。そんなわけで静かな夏の休日であった。さて、明日はどうなりますか。

午後。アイスを食べようとしていると電話がかかってきた。はい、はいと応待しながら、アイスを冷凍庫に入れ、スプーンを台所に置く。ところが電話を切って冷凍庫を開けると、しまったはずのアイスがなくなっているではないか。あれ、まちがえたかなと冷蔵庫をあちこち探してみるが見つからない。台所の棚をはじめ、無意識に置きそうなところもくまなく見てみるが、どうしても発見できないので、少し気持ちが悪いがまた出てくるだろうとあきらめて椅子に座るとけんがやってきた。やあ、けん、起きたんだねと撫でようとすると、けんは何か珍しいものを見つけたようで、おっかなびっくりその何かを手でぱすぱすしようとしている。何だろうと見ると、何と絨毯の上に置きっぱなしになったままのアイスであった。ああ、けん、ありがとう。こんなところにあったのか、間違いなくしまったはずだったんだが。