旅の重さ

ゴミ箱の上のけん

本日も素晴らしい快晴。薫風香るとはまさにこのことか。仕事が一段落つきつつあり、連休も近づいてきたのでかなり燃え尽き気味である。まだまだ「負債」は残されているのであるが。しかし、今年は自分の事務処理能力が落ちてきたのではないかと、つくづく思わされる二、三、四月であった。

ここのところ、けんがやたらと元気で、以前なら夜僕が帰宅してからもずーっと眠っていたのであるが、いまはこうが眠ってもひとりで走り回ったり甘えたりしている。これで吐くのがおさまれば、何も心配ないのだけれど。

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ママ、びっくりしないで、泣かないで、落付いてね。そう、わたしは旅に出たの――という少女の印象的な独白で始まる実に瑞々しい四国遍路版青春ロードムービー。念願かなって十年ぶりに鑑賞する。それにしても四国の風景が素晴らしく美しい。ラストシーン、石積みが印象的な外泊には、十年ほど前に訪れたことがあるのだが、シーンごとに映画のままだという気もするし、だいぶ変わっていたという気もする。「これが旅の重さ」というクライマックスのセリフにはいろいろ考えさせられる。いまの自分が、そんなふうに時間を噛み締める余裕のない毎日を送っていることだけは確かだ。十年前のあの頃の気持ちを少し思い出す。この映画、さまざまな意味で思い出深い映画である。十年後、この映画を観て、またそれまでの自分の時間を振り返ってみよう。できればいつかまた外泊の地も訪れてみたいなあ。

以前はブラッシング大好きだったこう。しかしもうかなり前から急にブラッシングを嫌がりだして、転がっているところをスリッカーで撫でようとすると、すぐに立ち上がって逃げていってしまう。前はずーっと気持ち良さそうにしていたのに、少し寂しい。