机の上で休むこう

朝の予報は22度。とても暖かな一日であった。夜から雨。

今夜はけんもこうも妙に活発である。お気に入りの猫じゃらしの反対側の棒の部分(なぜかふたりともこちらのほうがお気に入り)を振りながら走ると、こうがものすごいスピードで飛んでくる。家の中を二周ほどすると運動不足の僕はもうへとへとだ。こうもさすがに疲れた様子で、台所の隅っこにへたり込んではあはあ息をしていた。その後、けんが飛び出してきて、猫タワーに飛びついて遊んでいる。雨の日の猫はとことん眠いというけれど、不思議に活発な雨の夜のけんこう兄弟であった。

ブラッシングした後、テレビの前でくつろいでゴロゴロ言っていたけん。何気なくテレビをつけると、気づかずにリモコンの上にすわっていて音量がとてつもなく上がっていたようで(ビデオの電源が入ったままだった)、ものすごい音がする。何が起こったのか理解できないまま、それでもすぐに消したのであるが、驚いたけんは飛び上がって走っていってしまった。けんは相当びっくりしたのだろう、いちばん向こう側の部屋のベッドの下にもぐりこんだまま、しばらく出てこないでいる。人間よりも圧倒的に耳のいい猫のことである。われわれ人間もしばらく手が震えていたほどに驚いたのであるから、それは相当な衝撃であったのだろう。とにかくボリュームを下げないとと、もう一度電源を入れると、当然であるがまたものすごい音がして慌てて消す。一瞬映った画面にはなんと音量は90と表示されていた。しかし電源を入れないと音量が下げられないではないか。いったいどうすればいいのかと混乱した頭でいろいろ考えた末、ビデオにしてボリュームを下げればいいと気がついてようやく解決。アナログ時代にはありえない事故である。それにしても、テレビのボリュームは90とか100とかまで必要なのか?