鴨と猫

転がるこう

春のような陽気が続く。

朝、近くの川に珍しく鴨のカップルが浮かんでいるのを発見。ほほえましい気持ちで駅までの道を歩いていると、どこからともなく猫が走って追いかけてきて、こちらを見てにゃーにゃー鳴く。この辺りには猫がたくさん住みついていて、よく僕に向かってにゃーと挨拶する猫がいるのだがその猫だったか。時間がなかったので声だけかけて通り過ぎたが、何か急ぎの用事でもあったのかと、あとで少し気になってきた。

昼、行きつけの食堂で某地方紙を開くと、一面のコラムに『ノラや』の話が出ていて驚く。何でも今日は「猫の日」だとかいうことで、それに絡めてのことらしい。Y子によるとテレビのニュースでも「猫の日」だと言っていたとか。去年はこんなにテレビとか新聞で取り上げたりしていたのか記憶がないが、それにしても「猫の日」って何をする日なんだ?

夜、いつもよりも少し遅くに帰宅。こうはビニールひもをたばねて作ったボールが大好きなのだが、久しぶりにこの紐ボールでふたりで遊ぶ。たくさんジャンプしたり追いかけて飛び掛ったり。そのあとけんもやって来て、みんなで居間で休憩。ここのところ、けんもこうも夜の時間よく起きている。暖かくなってきたから活発なのだろうか。

百輭先生「猫の耳に秋風」に倣って、その日の出来事やら仕事の話やらけんこう兄弟に詳しく話しかけてみるが、聞いてるのかいないのか不思議そうな表情でじっとしている。じっとしているから聞いているのかも知れない。混乱するから変なこと話しかけないでとY子。たしかに急にべらべら話しかけられても困惑するだけなのかも知れない。