回り道

こうも大きくなりました。

本日は某集まりへ。十分余裕をもって起きたはずなのであるが、直前になってバスの時間を間違えていたことに気づき、いつものようにあわただしい出発に。間の悪いことに、ちょうどこうがご飯を食べているときに出発の時間が来てしまった。行ってくるよと声をかけても、ご飯に夢中で気がつかない。まあいいかと出かけようとすると、ようやくこちらに気がついた。Y子によると、僕の見送りに間に合わなかったときは、後から玄関に走って行って激しく後悔する様子であるとか。かわいそうなので、こうがやって来るのを待つことにする。ところが、廊下を真っ直ぐやってくるとすぐに玄関なのだが、なぜかいつもこうはわざわざ台所を通ってゆっくり回り道をしてやって来る。今日もやはり台所のほうに姿を消したかと思うと、いまかいまかと待っていても一向にやって来ない。ああ、ゆっくり歩いてくるよ、とY子。刻一刻とバスの時間がせまるなか、最後はY子が抱っこして連れてきて、ようやく出発することができた。それにしても、この回り道には何の意味があるのだろうか。


講演をいくつか聴いて、少しだけ懇親会に参加するが、どうにも疲労を感じて、挨拶だけして早めに抜け出す。話そのものはとても面白かった。だが、以前ならもっと面白く感じただろう。自分がすでに遠い別の世界にいるような気がする。かといって、いまいる世界が自分にふさわしいものなのかどうか。それを考えると自信はない。この仕事も、これはこれでけっこう孤独なものなのである。