カメムシ(二)

ころがる「こう」

あれ以来、けん・こうはカメムシの匂いの強烈さを思い知ったようで、カメムシを見つけても及び腰で、それでもネコの本能からかそーっと手を出すのだがすぐに引っ込めてしまうようになってしまった。それにここ数日急に冷え込んだせいか、カメムシも見かけなくなっていたのだが、今日、ふと見るとしばらくぶりに登場したカメムシと「こう」が一定の距離を置いてじーっとにらみ合っている。ああやはり、もうあの匂いが忘れられないんだなあ、かわいそうだからカメムシを外に出してやろう、とカメムシを捕まえようとしたそのとき、「こう」がぱすっとカメムシにネコパンチ。いきなりカメムシが強烈な匂いを放つ。それでも「こう」はふっきれたのか、及び腰ながらカメムシに攻撃を加える。カメムシは飛びながらさらに強烈な匂いを放ち、また家具の裏に逃げ込んでしまった。あかん。目が痛い。しかも今日のカメムシはなかなかに粘り強く、数時間たった今も家具の裏から出てこないでいる。しばらく待ち伏せしていた「こう」も、やがて飽きて眠ってしまった。今日はカメムシのいる部屋で眠ることになるのか。いやだなあ。


久しぶりにCDを購入。

Quiet Now: Night Song

Quiet Now: Night Song

見たことのないジャケットで2000年のリリースだったので最晩年の録音かと思って買ったのだが、帰ってよくよく見ると60年代フィリップスの音源を中心にしたベスト盤だったことが発覚してがっくし。それがいやしかし、いざ聴いてみるとこれが強力に素晴らしい。ニーナの歌が一音目から心にズカズカ入ってきて涙が出そうになる。完全にやられた。Broadway,Blues,Ballads や Wild is the Wind、Let It All Out など、ニーナのキャリアの中では、どちらかと言えば地味な存在のレコードからの選曲。うーん、まだまだ聴いていない素晴らしいレコードはいっぱいあるな。よし。ニーナ・シモン完全コレクションするか。