竹生島へ

detti2006-10-16

素晴らしい秋晴れの日曜日、竹生島へ。Y子のところでは代々、秋に竹生島へお参りする習慣がある。竹生島は観音さんと弁天さんを祀っているが、弁天さんは男女で行くとやきもちをやくと長らく一緒には行っていなかったのだが、結婚したからまあいいかということで去年から僕も一緒に行っている。今年はY子の叔父さんもいっしょ。彦根の船着場で11時半に待ち合わせだが、早めに着いておこうと9時半に自宅を出発。琵琶湖大橋を渡って湖岸の田園風景の中を快適にドライブする。道もすいていて、10時45分に到着。さすがに早すぎるかと思ったら、もうすでに叔父さんは着いていた。船着場にはこれといったお店もなく、仕方なくベンチに腰掛けて船を待つ。昔はもっとお客さんも多くて賑やかだったんだけどねえ、と叔父さん。小さな船がやって来る。船ももっと大きくていっぱいあったんだよ。竹生島へは約40分の船旅。素晴らしい快晴なのだが、風がきつくて少し波も高い。船を降り、いよいよお参り。Y子も叔父さんもスタスタと長い石段を登っていく。山上の本堂を皮切りにお堂を一つ一つ回る。実は僕は、晴れた日にこの島を訪れることをとても楽しみにしている。石段を登ったり降りたりする目線の先に時おり姿を見せる琵琶湖の風景は、はっとするほどきれいでとても気持ちがいい。観音堂の手前、たくさんの小さな観音さんが祀ってあるお堂があるが、この日は観音像が日光でキラキラ光っていた。国宝の見事な回廊を渡り、竹生島神社へ。かわらけをみんなで投げる。ここから見る琵琶湖もきれい。約50分で一回りして船着場へ。けっこうお参りの人が来ていて、船着場の茶店もにぎわっているように思えたが、昔はもっともっとにぎわっていてお店ももっとあったんだけどねー、と叔父さん。まあたしかに、若い人の姿はほとんどない。これは昔からの名勝とされるようなところでは、どこでも感じることだが。どこかで観光のあり方が変わってしまったんだろうなあ。

帰りに彦根の町を散策。最近、古い町並み風に整備された京橋のお店で近江牛を食う。旨い。叔父さん、ごちそうさまでした。しかし、この辺りはそれなりに感じもいいのだが、大きな駐車場がないのが難点。せめて駐車場の案内はきめ細かにして欲しい。

米原で叔父さんと別れ、名神で京都へ。しかし渋滞にはまり、1時間半かかった。家に着いたのは6時過ぎ。けん・こうはロングお留守番だ。お土産にと彦根の駄菓子屋で買った大きな紙風船をふくらますと、なぜか二人とも驚いて逃げる。転がしておいてもおっかなびっくり、遠巻きに警戒している。