ねずみ王様の宿題に関連して

少なくともいえることは、「エコノミクス的な概念」の方向性=改革と、「ふらんす的ななにか」=古い体質の二者択一に、すべての議論が収斂してしまっているのではないかということ。しかし、ほんとうにこの二者択一の問題なんだろうか。エコノミクスそのものについて言うと、それは高度に抽象的な洗練された一つの知の体系だと思うし、平等な諸個人や自由で公正な競争を前提しているかぎり、きわめて近代的な諸価値を体現した思考方法であると思う。たしかに、ねずみ王様の言うとおり、いま言われている「エコノミクス的なもの」が、そうした近代的な諸価値を体現しているのかは大いに疑問だ。だとすると、何となく「ふらんす的なもの」に古臭さを感じてしまい、「エコノミクス的なもの」に新しさを感じてしまうこの感覚はなんだろう。うーん、よくわからん。だれかヒントを!