クスリのショックから

一夜明けると、劇的にいつものうるに戻っていた。にゃーにゃー、ものすごく甘える。かわいくてたまらん。Y子は心配で、明け方まで起きていたようで、珍しく起きてこない。結婚してからY子が朝起きてこなかったのは初めてじゃないか? あわただしい朝の時間が過ぎ、行ってくるよ、とうるに言うと、玄関まできてちょこんと座ってお見送りしてくれた。ありがとう、うる!すぐに下駄箱の下の隙間が気になって、そっちに吸い込まれていったけどね。

昼、Y子に電話。病院に電話したら、クスリがあわないのかなあとのことで新しいクスリと代えてくれるという。今日はケージに入れるのはよそうか、せまくて窮屈でストレスだといけないし、と一度試してみることに。

夜、地下鉄を乗り継いで病院へ。前のクスリは下痢が心配だということでもらえず、新しい別のクスリに。苦味はないが、甘くもないということで、少し心配。いろいろ試して、がんばっていくしかない。

ゴロゴロを楽しみにしながら帰宅。注意してドアを開けるがうるの気配はない。あちこち探し回っても見つからず不安がよぎるが、Y子の部屋の座椅子の陰でやっと発見。よしよしするが、ゴロゴロも言わず、反応がうすい。トイレも失敗したようで、おしっこがこぼれている。少し変だなあ。

しばらくするとY子から電話、K会館までクルマで迎えに。戻ってみると、またおしっこがこぼれていた。うる、もしかして抗議行動か? ケージに入れなかったので、留守なのが把握できなかったのか? 何だかおびえたような様子で表情も変だ。ああ人間のあさはかさよ。一人で怖かったのかなあ。新しいクスリをそれほど嫌がらなかったのが唯一の救い。