六七日

Y子の大切なおばあちゃんが亡くなった。つい先日もY子と電話で話していて、僕がY子にプレゼントしたバッグ(Y子が元気がないので思い切ってプレゼントした)を見るのを楽しみにしていると言っていたそうなのだが、突然のことだった。 Y子は名古屋に駆けつけ…

夢(2)

なぜか今日はけんの姿をよく見る。今も本棚の端っこのあたりにけんがいる。けんちゃんがそこにいるよと言うと、Y子も見えると言う。やっぱり四十九日までは家にいるというのは本当なんだなと思った。 不思議なことに、Y子もけん昨晩けんこう兄弟の夢を見たら…

五七日

五七日のお参り。シャクヤクがだめになってしまったので、Y子が赤いバラを買ってきてお供え。心静かにお参りする。お祈りしながら思い出すのはやはり病気になってからのことばかりだが、それでも元気なとき、ころころ転がって甘えていたこと、毎朝耳の下をく…

けんこう兄弟の思い出(4)

なぜだかよくわからないし、うまく言えないのだけれど、けんは彼がそばにいるだけで微笑んで笑ってしまうような、不思議な力を持った猫だった。そばにいるだけで安心してリラックスできるような。それは、最後の日までそうだった。 だから、どんなに状況がき…

月命日と四七日

昨日はこうの月命日のお参り。 こうは3年前の7月4日の朝、僕とY子に見守られながら、心筋症で息を引き取った。ずっと元気だったのに突然異変が起きて、こうは発症から12日目に亡くなった。異変を感じたのは、僕が出張に行く前の晩だった。翌朝、不安そうにタ…

けんがいない。けんは病気の末期だが、他の猫たちと一緒に一泊の猫遠足に出かけている。けんがいなくてとても寂しい。けんはどうやって帰ってくるの? なんとか便でしょ。よく聞き取れなかったが、宅急便みたいなものかと僕は思った。気がつくと、すぐ目の前…

三七日

いつものようにY子を迎えに行って、三七日のお参り。Y子がけんと同じ白い色のバラの花を買ってきた(白いシャクヤクを買おうと思ったがもう売っていなかったそうだ)。 5月4日、こうの月命日のお参りをしたときには、いつもはやってくるけんは、水槽前でず…

けんこう兄弟の思い出(3)

こうしてやってきたけんこう兄弟だったが、積極的で社交的でよくしゃべるこうに対して、けんはどちらかというと奥手で人見知りで控え目な感じで、ふたり平等にと思って接してはいたものの当初はどうしてもこうの名前を呼ぶことが多かったのか、「こうちゃん…

けんこう兄弟の思い出(2)

すぐにわが家に溶け込んだようなけんこう兄弟だったが、ふたりはどういうわけか、Y子の部屋には数日間入らなかった。Y子の部屋は廊下と段差があって、一段下がって入らなければならないのでそのせいかなとも思うが、廊下の段差はふたりともものともせずにす…

二七日

今日は二七日。Y子を迎えに行って、二人でお参りする。Y子がシャクヤクの花を買って来て、けんにお供えする。 月火と気持ちの塞ぐ日々だったが、今日はなぜか前向きになれた。けんもこうも、僕らが暗くしているといつも心配していたので、元気出さないと悲し…

けんこう兄弟の思い出(1)

13年前の4月4日、けんとこうが我が家にやって来たのは、小雨の降る肌寒い夜だった。仕事が終わってからドキドキしながらY子とY地区のキャッテリーYさんのところまで向かう。僕らが持っていった二つのキャリーバッグにけんとこうのどちらかがなぜか自主的にふ…

部屋の片づけ

今朝は目が覚めると9時前だった。なんとなく、けんに申し訳ない気がする。寝坊してごめんね、と声をかける。 雨が降ったり止んだりの日曜日。懸案だった僕の部屋の片づけをおこなう。もう何年も弾いていないキーボードを片づけ、買ってあったカラーボックス…

グッズとお花

昨日は旧友から飲み会に誘われ、いったん断ったものの、あまり引きこもっていてと思い返して参加。おかげで楽しかったです。でも疲れた。 Uさんから、けんにそっくりな猫がデザインされたグッズが届く。どうもありがとうございます。 帰宅後、Y子と遅くまで…

お花と弔電

Sさんご夫妻から立派なお花を、Tさんから弔電をいただく。お心遣い、ほんとうにありがとうございます。けん、よかったな。霊前に供えさせていただく。 いま、こうして日記を書いていても、けんがそばにいるような気がしてならない。あ、ずっとパソコン触っ…

初七日

早いもので、もう初七日。久しぶりにY子を駅まで迎えに行って(けんが病気になってからは、けんをひとりおいていくのはかわいそうで迎えに行っていなかった)、二人でお経をあげてお参りをする。再入院となる直前の夜、けんはY子の腕の中でずっとごろごろ言…

お花

日曜日は、久しぶりにゆっくりと、8時前まで眠った。 良いお天気の日曜日。けんを病院に迎えに行った日から、五月らしい爽やかな気候が続いている。 お昼前、Uさんからお花(ドライフラワー)が届いた。けんの(そして、こうの)目の色のような青いお花。ほ…

ご挨拶

もう必要もないのに、いつものように6時前に目覚める。点滴台には輸液がセットされたままで、目盛400のところで止まっている。これがけんの体を支えてくれてたんだなあと思うが、もう片付けなければならない。 お昼前、お世話になった病院へ、Y子と二人でご…

お別れ

昨日、帰ってきたけんは、最初こそ物音に驚いたりしていたものの、すぐにリラックスした感じで休み始めた。声をかけると律儀に尻尾で返事してくれるので、ゆっくり眠れないかと思い、途中からは静かにして見守るようにした。 ほんとうにくつろいだ感じで、た…

再入院3日目、そして…

朝、いつもと同じ点滴の時間に目がさめるが、何かとても嫌な胸騒ぎがする。着信をチェックするが、何もない。出社してもどうも嫌な予感が続いて、とにかく携帯を手放さないようにする。お昼になって、午前の診察時間が終わっても電話はなく、ちょっとほっと…

再入院2日目(闘病127日目)

何か緊急な事態があればすぐに電話をくれるということで、一日中緊張して過ごす。 今日は病院は休診日なのだが、お昼にはY子に、夜は僕に電話をいただき、様子を教えていただく(緊急の電話と区別するために、あらかじめ時間を決めていただいていた)。けん…

闘病126目、そして…

Y子が仕事に出かける前、いろいろ話し合って、今日一日はゆっくりして、やはり入院させようと決めた。けんが生きる意志を見せている以上、あきらめるわけにはいかない。 しかし、けんは急に足にきたようで、立つのも難儀するようになった。動きたそうにして…

点滴110回目(退院6日目)

一時は回復に向かっているように見えたけんだが、昨日は日中はよく動くものの、よろけてしまったりして衰弱が激しい。それでも、午前中にはY子の部屋までゆっくり歩いて行ったりして、ベッドには乗れなかったが、Y子が乗せてやるとベッドで休んだりしていた…

点滴109回目(退院5日目)

昨日は約束していた街歩きがあって、心配しながらもお出かけ。Y子からのメールによると、届いたチュールを食べて、退院後はじめて爪とぎもしたらしい。爪とぎをしたというのは良いニュースだ。夜、帰宅すると、けんは水槽の前。目はあけて起きてはいたが、と…

点滴108回目(退院4日目)

昨日はY子に留守番をお願いして神戸に帰省。けんは水槽前と玄関マット、そしてベッドを順番にまわりながら、ゆっくり過ごしていたらしい。ごはんは、引き続き缶詰を少し食べる程度だったようだが、夜電車で帰宅する途中、チュールを激食したと連絡が入る。チ…

点滴107回目(退院3日目)

昨夜、けんは一度だけ自主的にベッドに乗ったが、すぐまた降りてきて、居間で一緒に過ごす。台所と居間の境目から少しだけ移動して水槽前のマット(水換えのときに新聞を敷いたままになっていた)が気に入ったようで、そこでゆっくりしている。ちょっとだけ…

点滴106回目(退院2日目)

昨日はけんはやはりしんどそうで、玄関マットの上でずっと休んでいる。たまにトイレとお水を飲みに起きてくるが、すぐにまた帰っていってしまう。喉が乾くようで、お水を頻繁に飲んでいた。ごはんは食べられる状態ではなく、撫でてもごろごろは言わない。一…

退院

昨日はけんと病院で別れてから、帰りにY子と簡単に食事をして帰ったが、二人とも自分で思っていたよりもダメージが大きくあまり食欲もない。食後、蕎麦屋の駐車場ではめまいがして倒れるかと思った。それでも、暗くなっていても仕方がないということで、二人…

点滴105日目、そして再入院…

昨日はY子日帰り帰省で、けんと一緒に留守番である。Y子出発後、うっかりけんのおやつを切らしてしまったので買いに出かける。寂しがってるかと思って急いで帰ってきたが、けんはじっとベッドで休んでいた。いつものとおりお昼頃に一度起きてきて、おやつと…

点滴104日目

昨日は結局夕方まで起きてこず。どうも薬の作用が強すぎるようだ。 夜、S君夫妻が京都に来ているとのことでちょっとだけお出かけ。二人はわが家に遊びに来てくれたことがあって、そのときこうは出てきてあまえていたが、けんは押し入れに隠れたまままったく…

点滴103日目

連休初日の昨日は寒い一日となった。点滴終了後、けんはベッドで丸くなるが、午前中何度か起きてきてごはんを食べた。午後もベッドで熟睡。 いつもだいたいそうなのだが、お昼くらいに一度、夕方4時くらいに一度、起きてきて食事とトイレ。しかし、なんとな…